Karatedo Hiroshima Shudokan

沖縄小林流空手道


沖縄小林流空手道はその昔、首里城を中心に士族の間で発展した沖縄の古い流派の一つ「首里手」に属する。「首里手」は松村宗棍(1798〜1890)を始祖とし、松村宗棍から糸洲安恒(1831〜1915)、知花朝信(1885〜1969)へと直々に伝授された。知花朝信は、この首里手の系統を他の流派と区別し、伝統を守るため、1933年に沖縄小林流空手道と命名した。

宮平勝哉先生(1918〜2010)は、その知花朝信に1933年4月から師事されたのである。宮平先生は、さらに県立一中で徳田安文にも学ぶことになられた。また、さらにもうひとりの首里手の大家、本部朝基に師事する機会にも恵まれた、
1937年にかけて4〜5ヶ月という短い期間ではあったが、知花先生直々の紹介で、組手を中心に教えてもらったと言われる。
宮平先生は、1948年西原村にはじめて志道館空手道場を開設され、その後、コザ市でも空手道場を開設される。また、那覇市では壷屋町に1956年9月に空手道場を開設され、現在の那覇市国場の志道館本部道場が開設されたのは1981年4月のことである。
2000年9月、宮平先生は沖縄県指定無形文化財空手道保持者に認定されました。
宮平先生は、沖縄小林流について常日頃次のように言われていました。
首里手の特長は、第一に瞬間的に力を集中することにより武力を出すことである。また、呼吸法は自然のままであり、取り立てて言うほどのものはない。力の取り方は、内から外へ取り、決して内臓を圧迫することがないから呼吸の乱れがなく、無駄な筋肉疲労もなく力を集中することが容易である。また、技は、攻防一如が必要である。
宮平先生の座右の銘は、知花朝信より受継がれた「威ありて猛からず」で、常に謙虚さを持てと説く名文です。

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